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2025.05.31

涙なしには見られない!cEEビデオグラファーが明かす、ウェディングビデオ制作の裏側と忘れられないエピソード

結婚式の映像は、新郎新婦にとって一生の宝物。その一日には、笑顔だけでなく、思わず胸が熱くなるような感動の瞬間が溢れています。ブライダル専門の映像制作会社cEE(シー)は、そんなかけがえのない瞬間を、心を込めて映像に刻み込むプロフェッショナル集団です。

 

前回記事では、お客様の「ふたりらしさ」をウェディングムービーにどう落とし込むかについて、cEE編集部が宮路社長とビデオグラファーの下田にインタビュー。その打ち合わせの極意についてお伝えしました。

 

今回はさらに踏み込み、二人がこれまで手がけたウェディングムービー制作の中で、特に印象に残っている感動的なエピソードや、撮影者自身も思わず涙してしまったという制作の裏側について、詳しく語ってもらいました。

 

奇跡が彩る、ご両親への感謝のメッセージ

「やっぱり、ご両親への感謝の気持ちが込められたエピソードは、ぐっときちゃいますね」と下田は語ります。

ある前撮りでの出来事。新婦のお父様はご病気で入院されており、結婚式当日まで持つかどうか…という状況でした。新婦は、映像を通して、お父様への感謝の気持ちを伝えたいと願っていました。

 

「その前撮りで、新婦さんがお父様に向けて手紙を読むシーンを撮影していたんです。撮影中はあいにくの天気だったんですが、手紙を読み終えたまさにその瞬間、雨が上がって、空に大きな虹がかかったんですよ。本当に奇跡みたいな光景で、鳥肌が立ちました。もちろん、新婦さんも、そして撮影していた私たちも涙が止まりませんでした」(下田)

 

こんなにもドラマティックな瞬間は稀かもしれませんが、結婚式や前撮りの現場では、言葉では説明できないような不思議な出来事が起こることがあると言います。それはきっと、そこに集う人々の強い想いが引き起こすのかもしれません。

 

「お子さんが生まれるまでの大変だったお話や、ご夫婦で何かを一緒に作り上げる過程をドキュメンタリー風に撮影したこともあります。苦労話がないとダメ、ということでは全くなくて、どんなエピソードでも、おふたりにとっては大切な宝物。それを私たちがいかに魅力的に映像化できるか、そこが腕の見せ所ですね」(下田)

 

AIで時空を超える愛?ユニークなエピソードもcEEならでは

感動的な話ばかりではありません。時には、ビデオグラファーも驚くようなユニークなリクエストが舞い込むことも。

「以前、新郎新婦おふたりの写真をAIで動かして、江戸時代からタイムスリップしてきた自分たちを表現したい、というお客様がいらっしゃいました。『私たちは運命で出会ったんだ』という壮大なテーマで、すごく面白かったですね。その方は演劇をされていたそうで、お話の作り方からして非常に巧みでした」(下田)

 

また、撮影場所に強いこだわりを持つカップルもいます。

「『撮影費用がいくらかかってもいいから、思い出のあの島で撮りたい!』とか、そういう熱い想いを持った方もいらっしゃいます。一緒に何かを作り上げたい、というご要望も多くて、例えばおふたりで染め物をしてオリジナルTシャツを作る過程を撮影し、そこに馴れ初めやゲストへの感謝のメッセージを込める、といったこともありました」(下田)

 

どんなエピソードも、cEEのビデオグラファーは真摯に受け止め、最高の形で映像に落とし込んでいきます。

 

「誠意と決意」― 社長が語る、忘れられない結婚式の物語

cEEの宮路社長にも、特に印象深いエピソードを伺いました。

「僕らが創業初期からお付き合いのある、ウェディングプロデュース会社さんの役員の方の結婚式は今でも印象に残っています。奥様は結婚披露宴で司会のお仕事をされている方で、旦那様は当時、音響のスタッフとして同じ現場に入っていたんです」(宮路社長)

司会と音響という役割上、現場ではよくコミュニケーションを取っていたおふたり。奥様は、仕事に真摯に取り組む旦那様の姿に惹かれていきました。

「3回現場で一緒で、4回目もいるかなと思っていたら、それきり会うことはなく、初めて寂しいという気持ちに気づいたようです。
このまま旦那様に会えず終いで2度と話せないのは寂しいと思い、なんと奥様が諦めきれずに旦那様をFacebookで探すことができて、
そこからお付き合いが始まったようです。」(宮路社長)

「奥様は大変人気の司会者で、司会を1,000回達成したら、ご自身へご褒美で銀座の高級なお寿司屋さんで金額を気にしないで食べることを目標にしていたそうです。素敵なご褒美ですよね!」(宮路社長)

「見事1,000回達成して(とんでもなく凄い回数です!)、お付き合いしている旦那様とお寿司屋さんに行ったのですが、本来であれば旦那様がお祝いに払ってあげたい、でも当時ご自身の会社も創業したばかりで、経済的にどうしても払うことができず、結局奥様がご自身で支払った、というエピソードを聞きました。」(宮路社長)

「旦那様にとって、それが男として本当になさけなくて、そのくらいのお金を払える男に絶対になってやると、必死に仕事を頑張って、今の成功がある、と。これは絶対にドラマにできる、と確信しました。」(宮路社長)

 

しかし、結婚に至るまでの道のりは平坦ではありませんでした。奥様が心身のバランスを崩し、旦那様に迷惑をかけたくない一心で奥様から離れることを選んだのです。

いきなり一方的に別れを告げられた旦那様は、ショックだったと同時にどうしても腑に落ちないと思い、奥様の症状を調べまくって病名も確信して、精神的にサポートを尽くしました。

そこまでしてくれる旦那様を見て、この人と結婚しよう、って思ったそうです。

 

宮路社長は、このエピソードを元に、インタビュー形式で当時の心境を語ってもらい、それを軸にドラマ仕立てのドキュメンタリームービーを制作。朝起きるシーンから、Facebookで旦那様を探すシーンやお寿司屋さんでのシーンまで、結婚式当日の映像に付け加えて、回想シーンも細部にこだわって撮影したと言います。

 

「結婚式当日、主賓挨拶に立った旦那様の会社社長が、当時安い給料しか払えずお寿司の支払いをさせてやれなかった悔しさを涙ながらに語っていて…。おふたりからエピソードを聞いていたからこそ、主賓挨拶がより心に響いた。
本当に感動的な結婚式でした。新郎新婦の出会いから様々なことを乗り越えての結婚、ここまで愛し合い、信頼し合っているおふたりに、必ず訪れるであろうもっと輝かしい未来のイメージを、どうしても映像作品で表現したかった。この作品には『誠意と決意』というタイトルをつけました」(宮路社長)

※実際の映像はこちらからご覧いただけます:[https://www.cee.point-zero.jp/movie/seii-to-ketsui]

 

編集室も涙腺崩壊!撮影者だからこその感情移入

撮影者自身が、編集中に涙してしまうことも少なくないと言います。

「撮影したのが自分であれば、その時の新郎新婦の表情や言葉、現場の空気感を鮮明に覚えていますからね。特にエンディングムービーのように当日編集する場合は、感動が冷めやらぬうちに編集するので、余計に感情移入してしまいます」(下田)

 

「全く境遇の違うおふたりが、本当に幸せそうに未来への希望を語っている姿を見るだけで、もうグッときてしまいます。ご両親が涙されている姿を見たら、こちらももらい泣き必至です」(宮路社長)

 

特に、片親で育ててくれた親御さんへの感謝の手紙を読むシーンは、何度経験しても涙を禁じ得ない、と宮路社長は言います。

 

「お父様を早くに亡くされた新婦さんが、手紙でお父様への想いを語り、それをお母様がお父様の写真を胸に抱きながら聞いている…そんな光景を目の当たりにしたら、もう…。本当に、いいご家族だったんだな、と胸が熱くなります」(宮路社長)

 

また、結婚式直前にご家族が亡くなってしまったケースや、ご病気と闘いながら娘の結婚式に参列された親御さんの話など、そこには様々な人生のドラマがあります。

 

サプライズ結婚式!友情が作り上げた感動の瞬間

宮路社長が経験した、もう一つ忘れられないエピソード。それは、ご自身の友人に仕掛けたサプライズ結婚式でした。

 

「もう籍は入れて何年も経つのに、なかなか結婚式を挙げない友人がいたんです。奥さんはウェディングドレスを着たがっているだろう、と。そこで、僕が業界にいたこともあって、仲間たちと協力して、内緒で結婚式を企画したんです」(宮路社長)

 

「写真だけ撮ろう」と友人をチャペルに呼び出し、家族だけのささやかな挙式と写真撮影を行いました。そして、「別の場所でもう少し写真を撮ろう」と、提携していた結婚式場の大きなチャペルへ。

「チャペルで撮影した後、『じゃあ次はこちらへ』と披露宴会場の扉を開けたら、そこには50人以上の友人が待ち構えていたんです。もちろん、新婦は入った瞬間に号泣でしたね」(宮路社長)

※実際の映像はこちらからご覧いただけます:[https://www.cee.point-zero.jp/movie/after-seven-years]

 

まとめ:cEEは、カップルの人生の物語に深く寄り添い、感動を形にします

二人が語ってくれたエピソードは、どれも心温まるものばかりでした。それは、二人が単に「映像を作る人」ではなく、新郎新婦の人生の物語に深く共感し、その想いを形にしようと真摯に向き合っているからに他なりません。

 

結婚式という特別な一日には、たくさんの笑顔と、そして同じくらいたくさんの涙があります。cEEは、そんなかけがえのない瞬間の一つひとつを丁寧に拾い上げ、時を超えて感動を呼び起こす映像作品として、未来へと届けます。

 

あなたの結婚式にも、きっと忘れられない感動のドラマが待っているはずです。cEEと一緒に、その物語を最高の形で残しませんか。

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