結婚式のクライマックスを飾る、エンドロールムービー。ゲストへの感謝と、その日一日の感動が凝縮された数分間は、まさに一生の宝物です。
そして、その感動を何倍にも増幅させるのが「BGM」の存在。しかし、数え切れないほどの楽曲の中から、「これだ!」という一曲を選ぶのは、意外と難しいもの。
「定番の曲にしておけば間違いないかな?」
「なんだか宿題みたいで、選ぶのが大変…」
もし、あなたがそう感じているなら、この記事は必見です。cEEのビデオグラファー眞野が、プロの視点から「心を動かすBGM選び」の極意を伝授します。
基本の心得:「誰かの“正解”より、二人の“好き”を」
曲調が、その日の映像のすべてを決める
眞野:
まず、大前提としてお伝えしたいのは、「お二人が本当に好きな曲、思い入れのある曲を選ぶのが一番良い」ということです。
結婚式の準備を進めていると、「エンドロールの定番曲リスト」のような情報がたくさん目に入ってきますよね。もちろん、それらは素晴らしい曲ばかりです。でも、もしお二人の心に響かないのであれば、無理に選ぶ必要はありません。
エンドロールは、お二人の結婚式という、世界でたった一つの物語の締めくくりです。BGMもまた、誰かの“正解”ではなく、お二人ならではの“物語”が感じられるものであるべきだと、私たちは考えています。
プロの視点:「どんな映像にしたいか?」から逆算する
眞野:
「好きな曲」という基本を踏まえた上で、もしお二人が「映像の雰囲気にこだわりたい」という想いをお持ちなら、ぜひ「どんな映像にしたいか?」から逆算してBGMを選んでみてください。
なぜなら、私たちビデオグラファーは、選ばれたBGMの“設計図”をもとに、当日の撮影プランや編集スタイルを組み立てているからです。
陥りがちな罠:「宿題」になったBGM選び
BGM選びは、二人の絆を再確認する素敵な時間
眞野:
結婚式の準備は、決めることが本当にたくさんありますよね。その中で、BGM選びが「やらなければいけない宿題」のようになってしまうお二人を、これまでも見てきました。
「とりあえず、これでいいか」
その気持ちも、とてもよく分かります。でも、もし少しだけ時間に余裕があるなら、一度立ち止まって、二人でゆっくり話す時間を作ってみてください。
・二人が付き合い始めた頃、よく聴いていた曲は?
・初めてのデートで流れていた曲は?
・辛い時に、二人を励ましてくれたアーティストは?
BGM選びの時間は、お二人のこれまでの軌跡を振り返る、かけがえのない時間にもなるはずです。その思い出の曲に乗せて紡がれるエンドロールは、きっと誰の心にも響く、本物の感動を生み出すでしょう。
迷ったら、プロに相談してください
眞野:
「好きな曲はいっぱいあるけど、どれが映像に合うか分からない…」
そんな時は、ぜひ私たち映像のプロに相談してください。
私たちcEEのスタッフは、打ち合わせの際、お二人がどんな価値観を大切にしているのか、結婚式で誰に何を伝えたいのか、といったお話をじっくりと伺います。その上で、「お二人の物語なら、こんな曲も素敵かもしれませんね」と、テイストの提案をさせていただくことも可能です。
BGM選びは、決して孤独な作業ではありません。むしろ、私たち映像チームと一緒に、最高の作品を創り上げるための、最初の共同作業だと考えていただけると嬉しいです。
まとめ
BGMは、エンドロールの感動を左右する、まさに“心臓部”。
その選曲に、お二人ならではの想いや物語が込められているほど、映像はより深く、より感動的に輝きを増します。
ぜひ、BGM選びという時間も、結婚式準備の楽しい思い出の一つとして、お二人でじっくりと向き合ってみてください。そして、そこで生まれたお二人の“こだわり”を、私たちに遠慮なくぶつけてください。その想いを、最高の形で映像にしてみせます。


