結婚式のスタイルが多様化する現代において、ウェディングムービーのトレンドも日々変化しています。SNSでの共有を意識した短尺動画、シネマティックな映像美、そしてライブ配信の活用など、新しい表現方法が次々と登場。これから結婚式を控えるカップルにとって、最新トレンドは気になるところですよね。
今回も、cEE編集部が宮路社長とビデオグラファーの下田にインタビュー。2025年にかけてのウェディングムービーのトレンドを予測しつつ、cEEが注目する最新の動きや、変わらず大切にしていることについて語ってもらいました。
SNS時代のウェディングムービー:Z世代の動向と多様化するニーズ
「2025年に限った話ではないですが、SNSに向けた動画の需要は確実に増えていますね」と下田は語ります。特に若い世代ほど、その傾向は顕著です。
「Z世代は、情報を探すのにTikTokを使うのが当たり前になってきているようです。インスタグラムも見ない子もいるとか。そうなると、必然的に求められる動画のスタイルも変わってきます。短い時間でインパクトを与え、飽きさせない工夫が必要になりますね」(宮路社長)
具体的には、縦型動画の需要が増えたり、よりシネマティックで目を引くような映像表現が好まれたりする傾向にあります。
「前撮り映像などで、映画のワンシーンのようなドラマチックな映像を作りたいというご要望は以前からありましたが、それがよりSNSでの見栄えを意識したものになってきている印象です。納品形式も、DVDだけでなく、インスタグラム用、TikTok用など、掲載する媒体に合わせたサイズや形式で欲しいというご要望も増えています。横長の映像を正方形や縦長に編集し直すこともありますよ」(下田)
このようなトレンドに対応するため、cEEでは常に新しい表現方法や技術を取り入れ、お客様の多様なニーズに応えられるよう努めています。
ライブ配信の現在は?コロナ禍を経て見えたリアルな需要
コロナ禍においては、結婚式に参列できないゲストのためにライブ配信を行うケースも増えましたが、その後の状況はどう変化したのでしょうか。
「正直なところ、ライブ配信が定番化したという感じではなく、かなりイレギュラーなパターンという位置づけですね。コロナ禍では毎週のように配信のご依頼がありましたが、今は落ち着いて、どうしてもやりたいという方だけ、という印象です」(下田)
その背景には、いくつかのハードルがあるようです。
「まず、会場のネットワーク環境の問題があります。結婚式場は配信専用施設ではないため、安定した回線が確保できないことも少なくありません。また、正直なところ、結婚式を3時間ずっと配信で見続けるのは、よほど近しい間柄でないと難しいですよね」(下田)
しかし、ライブ配信が全くなくなったわけではありません。
「海外にお住まいのご親族や、どうしても参列できない大切なご友人のために、というケースは今でもあります。また、演出として、遠隔地のゲストとZoomで繋いでスクリーンに映し出す、といった使い方もされていますね」(下田)
ライブ配信は、状況や目的に応じて、有効な手段となり得るようです。
ドローン撮影は定番化?それとも特別なオプション?
壮大な景色をバックにしたドローン撮影も、一時期話題になりました。現在のウェディングシーンでは、どのように取り入れられているのでしょうか。
「ドローン撮影も、ライブ配信と同様に、お客様の趣味嗜好次第という感じですね。流行っているというよりは、特別なご要望として承ることが多いです。もちろん、ロケーションによっては非常に効果的で、素晴らしい映像が残せます」(下田)
cEEでは、ドローン撮影についても、安全性や法令を遵守しつつ、お客様の希望を最大限に叶える形で対応しています。
トレンドの先に見据えるもの。多様化する結婚式の形と映像の役割
目まぐるしく変化するトレンドの中で、cEEが見据えるのは、結婚式の本質的な価値と、そこに寄り添う映像の役割です。
「最近、顕著なのは少人数結婚式の増加ですね。本当に親しい家族や友人だけで、食事会に近い形でアットホームに行うスタイルです。そうなると、大人数向けのエンディングムービーや記録ビデオといった従来の商品の需要は変化してきます」(宮路社長)
cEEでは、こうした変化に対応するため、少人数結婚式向けの新しい映像商品を開発中です。
「例えば、モニターがない会場でも楽しめるように、撮影した映像をその日のうちにダイジェスト編集してデータでお渡しし、二次会のオープニングで流してもらう、といった提案を考えています」(宮路社長)
また、宮路社長は「ムービー婚(ムビコン)」という新しい概念にも注目しています。
「おふたりのウェディングドレスやタキシード姿を、映画のような美しい映像で残す。そんな新しい結婚の形を提案していきたいと考えています」(宮路社長)
トレンドを押さえつつ、本当に価値ある映像をcEEは提供します
2025年に向けて、ウェディングムービーのトレンドはますます多様化していくことが予想されます。SNSを意識した表現、新しい技術の活用、そして結婚式のスタイルの変化に伴う新しいニーズ。cEEは、こうした時代の流れを的確に捉え、常に最高の映像表現を追求しています。
しかし、どんなにトレンドが変わろうとも、cEEが大切にしていることは変わりません。それは、おふたりの大切な想いに寄り添い、心に深く刻まれる感動的な映像を創り上げること。
「奇をてらったものが流行っているという感じは、正直あまりしません。それよりも、結婚式を普通にできる喜びを、みんなが改めて感じているような気がします。その中で、おふたりらしい、本当に価値のある映像とは何かを常に考え、提案していきたいですね」(下田)
ぜひあなたも、普遍的な感動を呼ぶcEEのウェディングムービーで、一生の思い出を形にしませんか。